ニュース・フラッシュ
2007年7月17日
サンティアゴ
平井浩二
チリ・CODELCO下請け従業員のスト(続報)
CODELCOの下請け従業員が結成した請負労働者総同盟(CTC=加盟労働者数28千人)は、6月25日、賃金アップと一時金支払いを要求してストライキに突入したがその後の交渉が難航し、ストライキは現在も継続中である。
7月9日早朝、CODELCO Andina事業所でストライキ中の下請け労働者の一部が暴徒化し、CODELCO従業員の通勤用ミニバスに投石、ミニバスに乗っていた従業員が怪我を負う事件が発生した。また、El Teniente事業所でも暴徒化した下請け従業員が銅を出荷しようとしていたトラック4台をひっくり返す等の暴力行為を働いた。事態を重く見たCODELCOは、Andina事業所の操業を全面停止し、下請け従業員との対話を中止すると発表した。
これに対しCTCは7月12日、政府に対しCODELCOとの対話を再開するよう仲介を要請したが、Viera-Gallo大統領府長官は政府の介入を否定した。7月10日以降、ストライキを行なっている下請け従業員の暴力行為はなくなっているが、アンデス地方で大雪が降ったこともあり、Andina事業所の操業は停止したままである。
