ニュース・フラッシュ
2007年7月17日
バンクーバー
武富義和
カナダ・Katanga Mining社に対し、Camec社19億US$の買収提案
7月6日、トロントベースのKatanga Mining社は、ロンドンAIM上場のCamec社から、発行株式の全てを同社との株式交換により買収したいとの提案を受けていたが、7月11日に新たな提案があったと発表した。具体的な内容は、株式交換比率をCamec社株1株に対して、Katanga Mining社株15株から17株に引き上げることであり、総額も当初の16億US$から19.1億US$へと増加した。
Katanga Mining社の役員会は、最初の提案同様、2回目もCamec社から正式な申し出は来ていないとしている。なお、本件に関連し同社役員会は、7月16日、3名からなる独立委員会の設置を満場一致で採択しており、同委員会は提案に対し代替可能なあらゆる戦略をレビューし、株主の利益を最大化するための方策を検討し役員会に勧告することとなる。
Camec社の最初の提案は、Katanga Mining社の株価に3%のプレミアが付いている程度であったため、アナリスト筋は競合相手が出てくる可能性があると述べていた。しかしながら、今回のCamec社の買収額引き上げにより、取得済み株式は22%から32%まで上がったと報じている。
Katanga Mining社は、コンゴ民主共和国の銅-コバルト鉱山において、2007年4月に坑内堀を、6月に露天掘りを開始したところであり、12月には銅の初出荷を計画している。資源量及び埋蔵量は2億t、平均銅品位は3.5%、銅の採掘コストは20US¢/lbであり、2011年のフル生産時には銅15万t/年、コバルト8千t/年を見込む。
