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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2007年7月18日 リマ 西川信康

ボリビア政府とJINDAL(インド)がEl Mutun鉄鉱山の開発契約締結

 業界紙等によると、ボリビア政府は、2007年7月18日、インドのJINDAL STEEL AND POWER社とEl Mutun鉄鉱山プロジェクトに関する契約を締結した。
 本契約締結により、JINDALは今後21億$を投資してEl Mutun鉱床の50%を40年間にわたって開発する権利を持つことになったほか、政府は2007年以降40年間の法的安定性を保証している。
 JINDALは約1年前にEl Mutunの50%の開発権を落札したものの、多数の技術的・法的な問題が障害となったために最終的な契約締結が行き詰まっていた。
 モラレス大統領は契約遅延の理由として、ボリビアに鉄分野の経験が浅いことを挙げたほか、企業・国家の双方が最大の利益を引き出そうとする中での契約交渉は容易ではなかったと述べた。
 特に交渉が難航した天然ガス価格については、生産プラントでは3.91US$/Mbtu、発電用プラントでは1.95US$/Mbtuで決定した。必要とされる天然ガスの70%が生産プラントに、残り30%が発電用に利用される見込みである。
 なお、本鉱山開発によって新たに2万人以上の直接・間接雇用が創出される見込み。El Mutunは約400億tの鉄鉱石と約100億tのマンガンを埋蔵するといわれる。

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