ニュース・フラッシュ
2007年7月24日
バンクーバー
武富義和
アラスカ・Donlin Creekを巡る訴訟について、アラスカ地方裁判所がBarrick社を支持
NovaGold社は、2006年8月、アラスカの金プロジェクトDonlin CreekのバンカブルFS実施に関して、Barrick社が契約不履行であるとして訴訟を起こしていたが、アラスカ地方裁判所は、契約履行期限は2007年11月であることから、今回の訴訟は時期尚早であるとしてNovaGold社の訴えを却下した。これにより、NovaGold社は11月のBarrick社との契約期限までは環境許可に関する手続きを開始できず、2~3年でのバンカブルFSの完了が困難との予測を示した。
Donlin Creekに関する契約は、旧Placerdome社とNovaGold社の間で締結されたものであり、Placerdome社が2007年11月までにバンカブルFSを行いプロジェクト実施決定を役員会がすれば、NovaGold社保有権益70%のうち40%がを譲渡されることとなっていた。Barrick社は2006年1月、Placerdome社買収によりDonlin Creekの権益を取得・継承している。
Donlin Creekプロジェクトは、アンカレッジの北西450㎞に位置し、現時点での金の概測+精測資源量は14.8~19.8百万oz、2007年は87百万US$をかけてFSを行うこととしている。なお、NovaGold社が2006年9月に発表した予備経済評価では、キャッシュコスト276US$/ozとした場合、露天掘りで22年間にわたり金1.4百万oz/年の生産が可能としている。
