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ニュース・フラッシュ

2007年7月24日 バンクーバー 武富義和

Yamana Gold社、まずNorthern Orion Resources社と経営統合に合意

 カナダの中堅産金会社であるYamana Gold社は、7月6日に45億C$を投じカナダのNorthern Orion Resources社、Meridian Gold社を買収し、大型の金・銅・銀鉱山会社を設立と発表したところであるが、その一環として、7月19日にNorthern Orion Resources社との間で経営統合に関する契約を締結したと報じた。
 なお、Meridian Gold社との間では、8月27日を期限として、Meridian Gold社1株に対して、Yamana Gold社株2.235株プラス3.15C$での株式の買い付けを行っているところである。
 Yamana Gold社が2社を買収し経営統合するためには、309.8百万に及ぶ一般株の発行と現金305百万US$が必要となる(現時点でのYamana Gold社の総発行株式数は353百万株であり、新発行により株式数はほぼ2倍となる)。
 Meridian Gold社は、Yamana Gold社が正式に米証券取引委員会並びにカナダ証券委員会に同社の買収に関する書類を提出したことを受け、対処方法について早急に検討するとしているが、現時点ではYamana Gold社の買収条件について満足していないとの情報もある。
 Yamana Gold社は、ブラジルを中心にChapada銅・金鉱山、Jacobina金鉱山を含む6つの金鉱山を操業しており、2009年までに1百万oz/年の金生産を目標としている。
 Northern Orion Resources社は、アルゼンチンCatamarca州Bajo de la Alumbrera銅-金-モリブデン鉱山の権益12.5%を保有するほか、隣接するAgua Rica銅-金-モリブデンプロジェクト(権益100%)の開発に集中しており、最近FSの更新を完了したところである。
 Meridian Gold社は、チリ北部にEl Penon金-銀鉱山(金生産量300千oz/年)を保有している。

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