チリ・CODELCO下請け労働者のスト解決
地元各紙の報道によると、CODELCOの下請け労働者の内、最後までストライキを続けていた強硬派が、7月30日にCODELCOの提案を受け入れることを表明、36日間に亘ったストライキが終結することとなった。
銅産業労働者総同盟(CTC)のCuevas 委員長は、7月30日、チリ・カトリック教会のGoic司教団会議議長の仲介に応じ、CODELCOが先に提示した条件を受け入れ、ストライキを解除すると表明した。CODELCOは先にCTCの一部組合員と合意した450,000ペソ/人の一時金支給の条件は変更していないが、ストライキのため就労しなかった日の賃金支払いについてはCTCの要求に対応した模様である。
7月31日にCODELCO全事業所(Codelco Norte、El Salvador、Andina、Ventanas、El Teniente)で行なわれた組合員総会で、ストライキ中の下請け労働者はCTC委員の下した決定を支持する旨の決議採択を行った。本決議採択によりストライキは終結し、8月1日よりCODELCOの全事業所で就労が開始された。
地元新聞の報道によると、今回のストライキで下請け労働者側が獲得した成果は次のとおりである。
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主要項目
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ストライキ前
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ストライキ後
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超過勤務手当て
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基本給ベース
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基本給+固定給ベース
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生命保険
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殉職の場合500UF*
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労働者2,000UF;家族500UF*
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一時金支払い
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使用者の裁量による。支給を受けていた労働者はごく少数。
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2007年450千ペソ。2008年以降、物価上昇率で調整
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勤続年数(退職金支払いのための)
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請負業務の期間限定契約のため、退職金支給なし。
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4か月を超える契約に付いては、一定割合の勤続年数計算
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医療、教育、住宅手当
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手当てなし
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委員会が改善策を検討する
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| * 1UF=約18,800ペソ(2007年8月3日現在) |