ニュース・フラッシュ
2007年8月20日
バンクーバー
武富義和
カナダ・First Quantum社、2007年第2四半期、売上、純利益とも減少
カナダのFirst Quantum社は、2007年第2半期の業績を発表した。主なトピックは以下のとおり。
ザンビアとコンゴ民主共和国に跨るBwana/Lonshi鉱山(同社の権益比率100%)から産出される銅価格が政府介入によりLME価格より低く調整され、また、TC/RCが下がったことが大きな要因となり、売上高は前年同期から-7%の338百万US$、純利益は-18%の123百万US$となった。
銅生産について、Bwana/Lonshi鉱山の粗鉱生産量は雨期の影響、高品位鉱石の回収率の低下等により-43%となったが、モーリタニアのGuelb Moghein鉱山(権益比率80%)の生産量が第1四半期より9%増えたこと等により、全体としては前年同期比2%増の50千tとなった。
また、新たにロンドン証券取引所での株式取引が開始された。
2007年通期では、Bwana/Lonshi鉱山の生産量が35千tから30千tへ、また、現在鉱山施設の試運転中であるコンゴ民主共和国のFrontier鉱山(権益比率95%)の生産量が、立ち上がりの遅れにより30千tから10千tに減産を余儀なくされることから、全体の生産見込みを銅215千tと下方修正している。