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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2007年8月27日 シドニー 永井正博

豪州・Newcrest社、Cadia Valley(金・銅)プロジェクト等の開発計画発表

 地元紙等によると、Newcrest Mining Ltd.(本社メルボルン、以下Newcrest社)の社長、Ian Smithは、現在17億A$の赤字のヘッジを続けるかどうかについて見解を述べていないが、この開発計画を起こさなければ利益を受ける機会を失うと述べた。
 Newcrest社は、NSW州のCadia Valleyの坑内掘及び露天掘計画の最終承認が2008年末までにおりることを期待している。Cadia Eastの坑内掘が24百万t/年の操業になり、国内1位、世界でも、チリのEL Teniente鉱山に次ぐ第2位の坑内掘鉱山になることを期待している。Ridgeway Deeps(ブロックケービング法坑内掘)の操業と併せて、Cadia East露天掘とCadia East坑内掘はNewcrest社に20億A$のコスト負担を強いるが、Cadia East坑内掘は最低でも金600,000ozと銅80,000tを産出することになる。

Newcrest社・NSW州Cadia Valley Operations
プロジェクト名 操業形態 開始年 資源量
(百万t)
金含有量
(百万oz)
銅含有金属量
(万t)
Cadia Hill* O/P 1998 279.3 5.6 43
Ridgeway U/G 2002 15.0 1.0 10
Ridgeway Deeps U/G 2010 84.5 3.0 38
Cadia East O/P   434.8 5.9 144
Cadia East U/G   721.7 15.5 224
Total     1525.3 31.0 459
*Cadia Hill鉱山にはCadia Extendedを含む

 また、Smith社長は、フィジーのNamosi鉱山のJVは利益をもたらす鉱山のひとつになると指摘した。Newcrest社は、日鉄鉱業と三菱マテリアルのNamosi銅金プロジェクトに参入したが、今後5年間の探鉱支出のための21百万A$の資金調達ができるなら、Namosi銅金プロジェクトの権益65%を取得するオプション権を有している。Newcrest社は、Namosiは銅金ポーフィリー鉱床のトップになると確信している。

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