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- タングステン レアメタル
カナダ・ベンチャー企業Sultan社、BC州でタングステン鉱山の再開に注力
バンクーバーベースのジュニアSultan社は、BC州南東部のJersey-Emerald鉱区において、タングステン鉱山の再開を目指し、探鉱を活発化している。
再開を目指しているEmerald鉱山は当時カナダで第2位のタングステン鉱山として旧Placer Dome社が1947年から操業していたが、金属価格の低迷により1973年に閉山した。その後、1993年にSultan社が買い取っている。NI43-101基準によるタングステンの概測+精測資源量は2.5百万t(WO3の平均品位0.37%)、これに加え、予測資源量が1.2百万t(WO3の平均品位0.37%)となっている。会社は、初期段階として粗鉱生産1,000t/日とするが、探鉱を加速化し、2,000t/日規模にしたいとしている。なお、この鉱山再開に当たっての投資額は、推定120百万$、中古設備が手当可能な場合にはその半分程度であり、資金の半分を銀行借り入れにより調達したいと考えている。当該鉱山には、過去、旧Placer Dome社が坑内整備に150百万$を投入、道路、電力、水へのアクセスもよい。
また、このタングステン鉱床の下部にはモリブデン鉱床の胚胎が確認されており、会社はジョイントベンチャー形式での開発を希望している。
