ニュース・フラッシュ
2007年9月18日
サンティアゴ
平井浩二
チリ・CODELCO、チリ最大の石炭火力発電所建設に係る環境影響評価報告書を提出
9月12日付け地元各紙によると、CODELCOは9月11日にFarellones発電所開発計画に関する環境影響評価報告書を、チリ第IV州の地方環境委員会(COREMA)に提出した。
Farellones発電所はチリ第IV州La Serena市の北60kmに建設が計画されている石炭火力発電所で、環境に対する影響を考慮した微粉炭燃焼方式を採用し、蒸気発生器を介した出力400MWのタービン発電機2基によって構成される。また、冷却及び排煙脱硫装置には海水が使用され、煤塵を除去する電気集塵装置を設置、石炭の供給はPunta Totoralillo湾に建設予定の荷揚げ埠頭から確保するなど自然環境への配慮が行われる。投資額は11億US$で、CODELCOのSalvador、Andina、Teniente、Ventana事業所に対し、800MWの電力供給が可能となる。
CODELCOは同発電所の建設により、全コストの10%を占めているエネルギーコストを削減する予定である。なお、CODELCOの前記4事業所の総電力消費量は482MWであるが、今後Andina及びTeniente事業所の拡張により、電力消費量が増加する見込みである。
同発電所の建設においては現在入札手続き中であり、現時点までに参加に興味を示している国内外の企業は、Enel、Duke Energy、British Gasである。
