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ニュース・フラッシュ

2007年9月18日 サンティアゴ 菱田 元

チリ・Sierra GordaプロジェクトでカナダQuadra社、水利権を獲得

 9月10日付の地元業界紙によると、カナダ・バンクーバーに本社があるQuadra Mining社(以下Quadra社)はチリ・第Ⅱ州のSierra Gorda銅・モリブデン・金プロジェクトで毎秒85リットルの水利権を獲得したとのことである。Quadra社は2007年3月30日に毎秒42リットルを調達するオプション権を獲得していたので、これと合わせて最大毎秒127リットルの水を確保できることになった。同社は、このプロジェクトにどの程度の水量が必要かはプロジェクトの規模に依存するとして、具体的な水量は明らかにしていないが、2007年前半は水利権に73万4千US$支出したと発表している。
 世界で最も乾燥したチリ北部・アタカマ砂漠地域においては、水利権を調達することはどの鉱山開発プロジェクトにとっても鍵となる。
 このプロジェクトの2007年探鉱費は1,420万US$で、昨年捕捉したQuadra”281 zone” 鉱化帯とその周辺部において、硫化鉱と酸化鉱の広がりを確認するために20孔の試錐を実施している。最新の結果では、そのうち3孔において、各々幅152mで品位 銅0.61%、モリブデン0.009%、金0.05g/t;幅104mで品位 銅1.38%、モリブデン0.005%、金0.11g/t;幅218mで品位 銅1.00%、モリブデン0.009%、金0.11g/tの鉱化帯を捕捉した。
 Quadra社は米国ネバダ州でRobinson銅・金鉱山を操業している。

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