西オーストラリア州、鉄鉱山インフラストラクチャー建設を巡る競争激化(続報)

　地元紙によると、西オーストラリア州の副首相 Eric Ripperは、Mid West地域の鉄鉱山インフラストラクチャー開発を巡る争いを激化させている。Midwest Corporation Ltd.(本社パース、以下Midwest社)のBryan Oliver社長は、7月にRipper副首相から州政府のMidwest社の優先権を認めた協定書を破棄すべきであるというレターを受け取ってから、協定書について議論するため、副首相との会談を試みているが実現していない。Midwest社は、協定は有効と主張している。また、州政府は、企画相のAlannah MacTiernanを通じてインフラのパートごとに競争入札をするという妥協案を提示したが、事態の解決には至ってない。
　現在、Mid West地域では、Murchinson Metals Ltd.(本社パース)と三菱商事とが提携し独占的な鉄道建設を計画している。Midwest社は、中国のYilgarn Infrastructureの後押しで、同地域のすべての鉱山のためにオープンアクセスの鉄道・港湾の建設を提案している。
　多くの鉱山企業の幹部は、もし州政府が協定書を破棄させたら、それはこの州における72のプロジェクトの実現性をも脅かすと懸念している。