ニュース・フラッシュ
2007年9月24日
メキシコ
小島和浩
グルポ・メヒコ(GM)社のストライキによる損失は約250百万US$
9月21日付け地元一般紙等によると、メキシコ鉱業会議所(Camimex)会頭ハビエル・ガルシア・デ・ケベドは、20日にケレタロ市で開催された「経済成長及び社会における鉱業」と題されたセミナーの開会式の挨拶において、国際的規模で好調な金属市況が継続しているにも拘わらず、メキシコ鉱業は、メキシコ鉱山冶金労働組合(STMMRM)の内部闘争により深刻な影響を受けていると指摘した。同会頭の発言の概要は以下のとおり。
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7月30日から現在までの52日間にわたるSTMMRMの違法ストライキによるGM社保有3鉱山における損失の総額は、約250百万US$に達する。 | |
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STMMRMの内部闘争は、労組員に支払われるべき55百万US$をナポレオン・ゴメス委員長が横領したことに起因する。委員長に逮捕状が発令され、彼は国外へ逃亡。これが鉱山企業に影響する現状の圧力の原因と成った。たとえ逮捕状が撤回され、彼が帰国したとしてもこの影響は継続する。 本ストライキは違法であるため、この闘争の継続期間は法の適用次第である。 |
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GM社のカナネア銅山は、EBITDA(税引前利益+減価償却費+支払利息)で2.8百万US$/日の損失を被っている。 | |
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ストライキによる操業停止は、国の税収にも影響する。GM社は、2006年に1,000百万US$以上の税金を支払っている。 |
