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ニュース・フラッシュ

2007年9月25日 サンティアゴ 菱田 元

ブラジル・国営原子力産業INB社探鉱パートナーを求める

 9月14日付の地元業界紙によると、ブラジル国営の原子力産業会社INBは、他の鉱物に随伴したウランを含む鉱床の探鉱を実施するため、民間企業のパートナーを探していると業界紙Valor Economicoが報じた。
 INB社はブラジルにおけるウラン関係の活動について独占権を有している。リン鉱物を生産し、この探鉱計画に関心を持ちそうな民間企業複数社に、INB社は意向を示している。同社の社長Alfredo Trajan Fiho氏は「最も良い提案を示してきた会社をパートナーにする」と言っている。
 INB社の調査では、CVRDもリン鉱物を少なくとも年間120,000t生産可能な鉱山の開発に、170百万US$投資する権利があるとのことである。この計画では、INB社のパートナーとなった企業はリン鉱床の探鉱に焦点を絞り、一方INB社は放射性鉱物について独占権を保有する。
 一方、地方の関係団体は変化を要求してきている。鉱業協会Ibramは現在の法制度に対し民間企業がウラン探鉱をできるような柔軟性を求めており、ブラジル民間鉱山会社MMX社もウラン探鉱を実施したい意向である。
 INB社は2012年までにウラン生産を現在の4倍の年間1,600tまで増やし、新しい原子力プラント需要に自らが備える方針であるとValor紙は伝えている。

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