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ニュース・フラッシュ

2007年9月25日 バンクーバー 武富義和

Rio Tinto、Ivanhoe Mines社(カナダ)に350百万US$の信用枠を供与

 モンゴル・Oyu Tolgoi銅-金プロジェクトへの投資に関連して、Rio Tintoは、カナダ・Ivanhoe Mines社に対して、350百万US$の信用枠を供与した。この信用枠は2010年まで有効。更にこの信用枠には108百万US$を上限とした利子分も含まれることから、今回の資金供与分は45.8百万株に相当する(Ivanhoe Mines社1株当たり10US$換算)。これにより、Rio TintoによるIvanhoe Mines社の株式保有数は256.2百万株に達し42.2%の権益を確保することになる。今までは両者間のPlacement Agreementにより、権益取得限度を40%までとしていたがこれも46.65%に改められる。金額ベースでは15億US$から23億US$へと増額される。
 今回供与される資金は、Oyu Tolgoiプロジェクトの建設費に当てられることになっているが、モンゴル政府との投資契約がまだ国会において継続審議中であることから、Ivanhoe Mines社側は、モンゴル政府に対して、早々に許可しなければ計画は遅延するとの警告を発している。また、Rio Tintoもモンゴル政府に対して、早期の許可が外資導入、探鉱、開発、雇用、人材育成の促進をもたらすと述べている。
 Oyu Tolgoi銅-金プロジェクトは、ウランバートルから南南東約580kmに位置しており、銅15百万t、金17.3百万ozを埋蔵。その開発に当たり、Rio Tintoは、2006年10月18日、Ivanhoe Mines社の権益を最大40%まで取得することに合意していた。

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