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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2007年10月2日 サンティアゴ 菱田 元

Barrick Goldのアルゼンチン・カナダでの金鉱山生産コストと開発状況

 2007年9月26日付の地元業界紙等によると、カナダBarrick GoldのCEO Greg Wilkins氏は、2007年の金鉱山開発キャッシュ・コストは350US$/ozの高い値になる見込みであると米国DenverでのGold Forumにおいて述べた。上昇するキャッシュ・コストにも関わらず、利益は強い金価格に支えられ伸び続けるだろうとも語った。
 高いキャッシュ・コストの主要因として金品位の低下、剥土比の上昇、ロイヤルティ及び税金の増加、そして為替レートの悪化が挙げられ、剥土比の上昇はカナダで操業中のGold Strike鉱山とアルゼンチンで操業中のVeladero鉱山で続けて起こり、これは2007年第4四半期及び2008年も続くであろう、とWilkins氏は付け加えた。
 現在開発中のプロジェクトについては、チリ~アルゼンチン国境のPascua Lama金・銀鉱床で40~50US$/oz、ドミニカ共和国のPueblo Vieja金鉱床で180~190US$/oz、とより低いキャッシュ・コストが見込めるとWilkins氏は述べた。
 コアとなる金鉱山以外の周辺プロジェクトについては、長期的に拡張していく戦略はとらないものの売却する計画もないとのことである。Barrick Goldの金以外の探鉱プロジェクトにはタンザニアのKabanga硫化ニッケル探鉱プロジェクト、南アフリカのSebidelo白金族プロジェクト、ロシアのFedorova白金族プロジェクトがある。Barrick Goldの売上の80%は金鉱山開発によるものである。

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