ニュース・フラッシュ
2007年10月10日
ジャカルタ
池田 肇
インドネシア・Antam、FeNiⅢ製錬工場の操業を再開
国営鉱山企業Antamは2007年10月5日、溶鉱炉の溶融金属流出事故で操業を停止していたFeNiⅢ製錬工場の操業を8月26日から低出力レベル(電力20MW)で再開していることを明らかにした。溶融金属の流出事故は6月16日に発生し、FeNiⅢ製錬工場は同日より2か月以上の生産中止が続いた。同社は、今後の操業の安定と安全を確保するために2007年のフェロニッケル生産量(ニッケル純分)を当初計画の2万tから1万6,000tに下方修正し、流出事故の原因が解明されるまで電力出力は25MW以下で操業するとしている。同社は、フェロニッケルユーザーとの契約を履行するため400~2,000tを他社から調達した。
