ニュース・フラッシュ
2007年10月15日
バンクーバー
武富義和
カナダ・Uranium One社、米国で19年ぶりとなるウラン採取設備許可申請
カナダベースのUranium One社は、米国原子力規制委員会(NRC)に対し、原位置でのウラン採取設備の許可申請を行ったと発表した。これは、1988年以来、NRCが発足して最初の申請となる。申請者はUranium One社の子会社Energy Metals社で、対象はワイオミング州Campbellに位置するMoor Ranchプロジェクト。当該プロパティにはウラン鉱石2.95百万t(品位0.1%)、U3O8換算で5.8百万lbが埋蔵されている。
なお、これに先立ちUranium One社は、2007年8月、Cameco社の米国子会社Power Resources社(PRI社)との間で、Moore Ranchプロジェクトから産出されるウランを加工するためのウランの委託加工契約を締結している。
Uranium One社は、2006年Ur-Asia社を38億$で買収しており、同社が70%の権益を持つカザフスタンのAkdala鉱山では1.8百万lb/年、南アのDominion鉱山では2007年第1四半期からウラン生産を開始している。その他、南オーストラリア州Honeymoonプロジェクト、ワイオミング、テキサス、ユタ、ニューメキシコ州にプロパティを有し、カナダ、米国、南ア、豪州、キルギスにおいて探鉱活動を行っている。また、2007年8月、バンクーバーベースのEnergy Metals社を17.5億$で友好的に買収している。