米国･Newmont､北極圏での新たな金探鉱に向け､Minamar社を買収

　米国・Newmontは､2007年10月9日､バンクーバーベースのMinamar Mining社との間で､同社を友好的に買収する協議に入ったことを発表した｡
　買収価格は､15億C$に上り全額現金で支払う｡一株当たりの価格は､直近20日間の平均株価を29%上回る6.25$/株に相当｡なお､Newmontは､既に同社の株式を8.4%保有しており､ワラント債を含めるとその比率は15%となる｡
　Minamar Mining社は､カナダ･ヌナブト準州の北極海に面した沿岸地域に位置し､金資源量が10.7百万ozあるといわれるHope Bayプロジェクトを有している｡
　今回の買収により､Newmontは､ヌナブト準州という新しい開発拠点を獲得し､長期的な視点で未開発であるが競争力のある鉱山開発に向け探鉱開発を行っていくとしている｡
　一方､アナリストの中には､政治的なリスクはないが､遠隔地､寒冷地であること､労働力確保問題等鉱山開発に当たっての諸問題を指摘している｡