チリ・BioSigma社、2010年に100,000t／年の銅カソードを生産

　2007年10月12日付CODELCOの発表によると、BioSigma社(CODELCO 66.7%、日鉱金属 33.3%)は2010年にバイオリーチングによる銅カソードを100,000t/年生産する。CODELCOのArellano総裁がBioSigma社のサンティアゴ研究所訪問の際、明らかにしたもので、本プロジェクトは操業段階に入ったと発表した。投資額は3年間で17百万US$を見込んでいる。
　BioSigma社は2007年5月にCODELCOのAndina事業所に建設したパイロットプラントにおいてバイオリーチングによる初めての銅カソード生産に成功しており、現在CODELCO Norte事業所においてもバイオリーチングプラントの建設計画が進められている。BioSigma社の説明によれば、3つの異なるバクテリアを使用したリーチング方法により、現在の銅価格がCODELCOの長期予測である1.37US$/lbまで下落しても採算が取れるとしており、リーチング速度も改善されている。
　バイオリーチングの利点は銅品位0.2-0.3%程度の低品位鉱に活用できることであり、CODELCOはAndina事業所、CODELCO Norte事業所の他、Salvador事業所の低品位銅鉱への適用の可能性を検討している。