鉄鉱石価格、50％上昇見込みの報道

　地元紙によると、中国の相変わらず強い需要と供給の遅れにより、2008年度の鉄鉱石の契約価格は50%アップになるのでは、とアナリストは警告している。
　中国の鉄鋼メーカーは、国内の鉄鉱石の品質が改善されない状況下でオーストラリアからの生産を増加させるのに奮闘している。また、インド政府は国内鉄鋼産業への供給を優先するため、鉄鉱石に対し輸出税を課した。
　鉄鉱石のスポット価格は、2006年から既に145%アップしている。フレートを除いたインドのスポット価格は、1年前の53US$/tから、130US$/tに上昇している。オーストラリアとブラジルのスポット価格はそれぞれ39%、71%跳ね上がっている。
　鉄鋼メーカーと鉱山会社の間の2008年4月からスタートする1年間の長期契約価格を決定する交渉が今後2週間以内に開始される。
　Morgan StanleyとMerrill Lynchは、2008年の鉄鉱石価格を50%アップと予想している。