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ニュース・フラッシュ

2007年10月30日 サンティアゴ 菱田 元

アルゼンチン・Catamarca州でCNEAがウラン探鉱

 10月24日付の地元業界紙によると、アルゼンチンの国家原子力エネルギー委員会(CNEA)はCatamarca州Fiambala地域のウラン鉱床の経済性を評価するため、同地域で探鉱を実施すると州政府高官が述べた。
 豪州のJackson Gold社がFiambala地域を含むTinogasta departmentで調査を実施中であるが、「地域住民が原子力発電所の開発について抱いている疑義を払拭するため、CNEA当局は10月末に地域へ出向くであろう。」と高官は述べた。
 2007年6月に同社の執行役員がCatamarca州を訪れ投資の概要を説明し、7月には762km2のRio Coloradoプロジェクトの92.5%権益を取得することで地元民間団体と合意に達したと発表した。
 「州の上院議会は自らの役割として、情報提供を求める意味で、地方の鉱業活動についての報告書の提供を鉱業省に求めた。」と高官は語った。
 CNEAは既に2005年にTinogasta departmentにおいてウラン鉱床の調査を実施している。アルゼンチン政府は2006年、8年間で85億US$の投資を必要とする戦略的原子力再利用計画を開始した。この計画は将来25年間にわたり需要を満たすために、少なくとも30,000tのウランを必要としている。
 一方、アルゼンチン上院議会は、国内の原子力発電所操業のための供給を確保できるよう、ウランを戦略鉱物資源に含めて輸出を禁止する法案作成の検討を開始した。

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