ニュース・フラッシュ
2007年11月4日
リマ
西川信康
ペルー・ToromochoプロジェクトによるMorococha村移転、準備順調
業界紙等によると、Toromocho銅開発プロジェクト(フニン県)を保有しているPeru Copper社は、同鉱床の上に位置するMorococha村に対し現在の住居の買取と新たに同社が建設する村への移転計画を提示し、Morococha村は投票によりこれを承認した。事前の合意に基づく移転は国内初のケースである。
Morocochaはフニン県オロヤ市から約40分の距離に位置する海抜4,600m人口5千人の村である。零細鉱業に従事する村民が多く、周辺に存在する尾鉱堆積場によって土壌の汚染が進んだため、農業は発達していない。
最近発表された予算案によれば、Peru Copper社は3千万$を投資して移転先の新しい居住地、上下水道(現在の普及率は20%)、街灯、学校、医療施設、警察署、市役所を建設する。
これまでに、合計300家屋のうち100件の買取が終了したとし、2008年の第2四半期までには全家屋を買い取り、新たな村の建設を開始する予定である。その他、同社は、地元住民を優先的に雇用すること、また、村人の子弟に対する奨学金プログラムによって研修を行い、将来的に鉱山労働者を育成することなどを約束している。
