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BHP BillitonとRio Tintoが合併した場合の鉄鉱石価格への影響
BHP BillitonによるRio Tinto買収オファーにより、中国の金属メーカー、例えばAluminium Corp of China社、China Shenhua Energy社、Yunnan Copper Industry社の間で、鉄鉱石を始めとした鉱石価格が倍になるとの憶測が飛び交っている。
多くの会社は、合併が世界の鉄鉱石貿易量の2/5を占め、アルミナ貿易量の1/5を占めることに懸念を抱いている。
一方、CVRDは、BHP BillitonとRio Tintoの合併は、2007年の世界の鉄鉱石価格に特段の影響は及ぼさないであろうとみている。CVRDの投資責任者のRoberto Castello Brancoは、2007年は需要が依然として強く供給が追いつかないので、一般的に鉄鉱石価格は上がると述べた。
現在、2008年期の鉄鉱石価格が非公式交渉中であり、アナリストは30~50%の値上げと見ている。鉄鉱石価格は、中国、ロシア、インド等のキーマーケットの需要が上がっているため、過去3年間で2倍以上になった。
オーストラリア最大の鉄鉱石消費者であるBlueScope社(鉄鋼メーカー)は、アジアの鉄鋼メーカーと鉄鉱石生産上位3社の交渉によるベンチマーク価格を受け入れるとしている。
BlueScope社のCEOのPaul O’Malleyは、上昇する鉄鉱石価格は鉄鋼メーカーにとって問題であることを指摘している。BlueScope社の会長のGraham Kraeheは、鉄鉱石価格の上昇は中国のいくつかの小規模鉄鋼メーカーの利益に影響を与え、中国政府に鉄鋼メーカーの統合強化を強いることになると述べた。
