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- 金 ベースメタル
チリ・CODELCOの2007年1~9月の余剰金、5年ぶりに減少
10月29日付け地元紙によると、2007年1~9月のCODELCOの余剰金は、前年同期比7.1%減の6,736百万US$で、2002年以来5年ぶりの減少となった。CODELCOのArellano総裁は、7月に起きた請負従業員のストライキによる生産量の減少、銅品位の低下、生産コストの大幅な上昇が収益悪化の主な原因であると説明した。2007年1~9月の銅生産量は前年同期間比2.7%減の1,201,000tであった。
2007年のCODELCOの平均銅品位は、0.95%から0.88%に低下した。これは銅量約84,000tの減産及び約560百万US$の減収に値する。Arellano総裁によると、CODELCOの所有する鉱山は深部化・低品位化を続けており、高品位部が存在するChuquicamata周辺は、現在斜面崩壊防止のための安全対策が取られており、当区の採掘が停止されているため、2008年以降も品位の低下が続くと予測される。また、2006年には1.128US$/lbであった生産コストが2007年は19.3%増の1.346US$/lbと大幅に上昇した。これはエネルギー・燃料などの生産財価格が2006年と比べ14%増加したことが主な原因であるが、今後も上昇し続けると予測されている。
