ニュース・フラッシュ
2007年11月6日
サンティアゴ
平井浩二
チリ・鉱業及びエネルギー分野が大型投資プロジェクト全体の60%を占める
10月30日付け地元紙によると、現在チリで計画されている大型投資プロジェクトの60%が、鉱業分野及びエネルギー分野に集中している。
チリ投資計画資本技術開発財団は、CODELCO、ENAP(チリ石油公社)、METRO(チリ鉄道公社)などのチリ国営企業並びに民間企業で投資額5百万US$以上、施工開始・終了期日の予定が明確にされているプロジェクトのみを対象とした統計をまとめた。同財団の調べによると、それら大型投資プロジェクトの投資総額は76,323百万US$で、このうち鉱業分野は21,300百万US$を上回り、エネルギー分野に次いで第2位の座を占めた。主な鉱業分野の投資はCODELCO、Andina事業所の拡張、Antofagasta Minerals社のEsperanza鉱山の開発、Lumina Copper社のCaseronesプロジェクト等である。
エネルギー分野の投資総額は24,142百万US$であった。この中で投資額が最も多いのはTranselec社により実施されるプロジェクトで 、第XI州から中部地区に電力を送電するため2,000kmに及ぶ送電線を敷設するものである。
その他の分野の投資額は不動産分野が約21,000百万US$、工業分野が2,000百万US$であった。