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ニュース・フラッシュ

2007年11月19日 サンティアゴ 菱田 元

ブラジル・CVRD、INB社所有の鉱山の探鉱提案書を提出

 11月14日付の地元業界紙によると、ブラジルの鉱山会社CVRDはCeara州で、ブラジル国営の原子力産業会社INB社が所有するウラン・リン酸塩鉱床の探鉱についての提案書を提出した。また、米国肥料会社Bunge社の子会社Bunge Fertilizantes社及びブラジル鉱山会社Galvani Mineracao社も提案書を提出した。
 INB社はブラジルのウラン関連の全ての活動を支配しているが、関心のありそうなリン酸生産業者7社に共同探鉱事業についての提案を依頼していた。条件として、民間企業は110百万US$を探鉱投資し、INB社はウラン処理工場を建設のために20百万US$を出資する。鉱山からは年間800tの放射性鉱物の生産が期待される。落札者は放射性鉱物からリン酸を生産し、ウランについてはINB社が独占権を維持する。
 ブラジル鉱業協会(Ibram)は国内のウラン探鉱を民間企業に許可するよう現行の法制に柔軟性を持たせるよう要求しており、地元民間企業MMX社はウラン探鉱に関心を寄せている。INB社はこれから建設される原子力発電所に供給するため、ウランの生産を2012年までに現在の4倍の年間1,600tまで増やす意向である。

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