ニュース・フラッシュ
2007年11月20日
リマ
西川信康
ペルー・経済財務大臣、金属の高値は、今後15年続くとの見解
業界紙等によると、ペルー・カランサ経済財務大臣は、今後の金属価格の動向について世界全体が長期の成長サイクルに入っているため、現在の高価格の時期はあと10年から15年続くとの見通しを示した。
同大臣は、「我々が今すべきことは、金属価格が高い今のうちにできるだけ多くの鉱物資源を採掘し高値で販売し、その利益を他産業や人材の育成、インフラや保健衛生面の向上等にリターンすることである。そうすることによって、10年から15年後に金属価格が下落した頃には、他の産業が国の経済を牽引できる状況になるはずである。」と述べた。
また、廃案となった20の鉱業プロジェクトを優先化する法案について、同大臣は、「政府の確固たる鉱山開発投資を支持すると宣言することを目的としていた。」とし、政府として今後もあらゆる方面から、プロジェクトに対してだけでなく政策面においても、環境や社会的義務を尊重する鉱業投資を推進していくことを強調した。
一方、鉱業に反対する勢力に対しては、持てる資源に手をつけず、貧困を訴えて60年代や70年代の頃の思想に走るのでは、過去の政治の過ちをそのまま繰り返すだけであると強く非難した。
また、今後の課題として、成長のネックとなるのはインフラ整備とエネルギー問題とし、電力エネルギーについては既に発電と送電の増加計画を発表済みであり、対策は整っていると強調した。