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- 鉛 ベースメタル
インドネシア政府、鉛製錬事業を投資禁止分野から除外
地元紙等によればインドネシア政府は2007年11月16日、投資規制分野を規定する大統領令2007年77号(ネガティブリスト)の修正作業において、内外投資の禁止分野に指定した鉛製錬事業(Lead Processing)を一定の条件のもとで開放することを明らかにした。工業省金属機械繊維産業総局金属産業局Gusti Putu Suryawirawan局長によれば、鉛製錬事業への投資は環境担当国務相事務所による生産プロセスに関する推薦状を得ることを条件に特別許可を発給すると述べている。また、同氏は、ネガティブリストの修正問題に関し、鉛製錬事業の見直しは国内製錬事業を義務化した鉱物石炭鉱業法案の趣旨に沿うものであり、工業省は、原料の輸出禁止措置を受けて一連の法的整合性を図る観点から修正を要求していると述べている。また、鉛製錬事業は鉱石を処理する場合とリサイクル原料を処理、加工する場合があり、インドネシアにとってはいずれの分野も将来、重要になるとの政策変更も伺える。なお、ネガティブリストの見直しは、国家投資促進チーム(PEPI)によって実施されているが、インドネシア商工会議所(KADIN)から様々な憂慮が示されるとおり、大統領令2007年77号の改正はまだ紆余曲折が予想される。
