メキシコ鉱業会議所、カナネア銅鉱山に関する米国ボランティア団体の健康調査報告を非難

　2007年11月22日付け業界情報等によると、メキシコ鉱業会議所(Camimex)は、米国を本拠とする｢マキラドーラ健康及び安全支持ネットワーク(Maquiladora Health & Safety Support Network：MHSSN)｣が作成したカナネア銅鉱山調査報告が断片的で科学的根拠のないものである旨の声明を発表した。報道によると、Camimexは、｢メキシコ鉱業界が労働者の健康を守るためのプログラムの実施において重要な進歩を遂げているにもかかわらず、鉱山業の査察経験の裏付けが無い自称専門家が労働者に肺ガンが発生する可能性を警告することを憂慮する｣との声明を出し、10月初旬の現地調査に基づいて、粉塵中のシリカ含有量が危険なレベルにある等、カナネア銅鉱山の危険性を指摘したMHSSNの報告を非難している。
　一方、労働協約の更新と保安衛生の改善を求めて7月30日からカナネア銅鉱山及び他の2鉱山でストライキを継続中であるメキシコ鉱山冶金労働組合(STMMRM)は、MHSSNの報告は危険な労働条件を証明するものであるとの声明を出している。