ニュース・フラッシュ
2007年11月27日
サンティアゴ
菱田 元
アルゼンチン・Catamarca州で鉱山会社と環境保護団体が鉱業諮問委員会を発足
2007年11月20日付の地元業界紙等によると、アルゼンチンCatamarca州の立法官は、NGO、環境保護団体、鉱山会社から構成される鉱業諮問委員会を立ち上げることに合意した。この委員会設立の目的は、「安全に守られた環境において総合的な経済発展を促進していく」とのスローガンの元に、鉱業活動に関連したプロジェクトについて議論する場を設けることにあると州の地元紙”Catamarca Actual”は述べている。この委員会はその他に、連邦鉱業省、州の鉱業課、水と環境を担当する省庁、大学などの多方面の分野から構成される。
Catamarca州は最近、反鉱業の風潮にさらされている。Catamarca州西部Tinogasta地区のFlambaia地域は、アルゼンチン原子力エネルギー委員会(CNEA)によるウラン採掘を許可してよいかを問う住民投票を12月初旬に実施する計画である。また、11月初旬にはTinogasta地区委員会が露天採掘の禁止を含む新しい環境規則に合意し、ウラン、金、銀、銅の採掘も含まれるよう拡張修正した。
Catamarca州にはXstrata50%所有のBajo de la Alumbrera銅・金鉱山及び最近Yamana Gold社に買収されたカナダNorthern Orion社が実施するAgua Rica銅・金・モリブデンプロジェクトが含まれる。また、Hombre Muerto塩湖におけるリチウム採取も同州で実施されている。
