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ニュース・フラッシュ

2007年12月3日 バンクーバー 武富義和

カナダ・Galore Creekプロジェクト、建設コストの大幅増により開発中断

 NovaGold社とTeck Comincoは、BC州北西部で共同開発しているGalore Creek銅-金プロジェクトの建設中断を発表した。
 これは投資額が当初の見込みより大幅増となったことによる。具体的には、鉱滓ダムの建設費、水転換施設(water diversion facilities)を含む建設費の大幅増、カナダドル高、建設期間が18か月から24か月に延びることが挙げられており、投資額は当初見込みの20億$から大幅増となり50億$に達する。NovaGold社のFSはHatch社が受注していた。
 この決定を盛り込んだ変更契約の下、Teck Comincoは、今後5か年間で追加的に72百万$を投資し、代替開発戦略を見極め、プロジェクトの再評価を行う。
 現在、Galore Creekプロジェクト現場では、400に上るコントラクター、労働者が働いている。現場ではこの決定を受け、数週間かけ、物品調達関連についてレビューを行う。また、2007年第4四半期から2008年にかけ、NovaGold社とTeck Comincoは、先住民からなるTahltan社並びに政府の担当部局と一緒にプロジェクトの維持管理に関し検討を行うこととしている。なお、NovaGold社は、トンネル工事の20%は完了していることから、継続すると述べている。
 Galore Creekプロジェクトは、金-銅の露天掘り鉱山であり、鉱石処理量は65千t/日、マインライフは20年。500名のフルタイム雇用と1,000名の新規雇用の創出が期待されており、2012年半ばの生産開始を目指していた。

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