チリ・Anglo American、Los Bronces銅鉱山の拡張工事を開始

　2007年11月28日付の地元業界紙等によると、Anglo AmericanはチリのLos Bronces銅鉱山の年間銅生産量を226,000tから400,000tへ拡張する建設工事を開始したと同社のベースメタル部門社長Brian Beamish氏は述べた。この拡張工事に必要な投資額17.4億US$は自己資金から充当し、2011年完成を目指すとのことである。この拡張プロジェクトにはモリブデンの増産も含まれており、2006年の生産実績2,123tから5,400tに年間生産量を増やす。
　 サンティアゴから約65kmの距離に位置するLos Bronces銅鉱山は、Anglo Americanのチリにおける5か所の鉱業施設のうちの一つで、183,000t/年(金属純分)の銅精鉱と、銅カソード43,000t/年(同)を生産している。この拡張プロジェクトはチリの環境当局の承認済みである。
　Los Bronces銅鉱山の拡張プロジェクトは、Anglo Americanの銅生産量を現在の年間約65万tから2016年には170万tにまで増やす計画の第1段階であるとBeamish氏は述べた。同社が44%、Xstrataが44%の権益を有するCollahuasi鉱山の銅生産量についても、現在の年間44万tから2010年には65万tに、2014年には100万tにまで増やす計画である。