ニュース・フラッシュ
2007年12月10日
メキシコ
小島和浩
メキシコ・ペニャスキート多金属プロジェクトの生産計画拡大
ゴールドコープ社(Goldcorp Inc. 本社バンクーバー)は、メキシコ・サカテカス州に保有するペニャスキート(Peñasquito)多金属プロジェクトの生産計画を拡大する旨、2007年12月3日付け同社HPに発表した。同HPの発表によると、生産計画の拡大は確定及び推定埋蔵量(proven and probable reserves)が2006年のFS評価時と比較して48%増加したことを反映したものであり、1日当たりの粗鉱処理量を同FS比30%増の130,000tに拡大する予定である。これに伴い、資本投資額はFS時の8.82億US$から14.9億US$に増加する見込みである。拡大された生産計画の概要は以下のとおり(金属価格を金650US$/oz、銀12.00US$/oz、鉛0.50US$/lb、亜鉛0.90US$/lbと想定した場合)。( )内は2006年のFSによる生産計画。
マインライフ:19年(17年)
粗鉱処理量:130,00t/日(100,000t/日)
初期投資額:14.9億US$(8.82億US$)
税引後内部収益率:21.3%(18.7%)
税引後現在正味価値(割引率5%):24億US$(15億US$)
平均年産量:金400,000oz(387,000oz)、銀31百万oz(23百万oz)、亜鉛189千t(137千t)、鉛97千t(71千t)
キャッシュコスト:-488US$/oz-Au(-378US$/oz-Au)、金以外の金属を副産物クレジットとして計算。
なお、同プロジェクトの生産開始(当初は酸化鉱のみを対象とする)は2008年、硫化鉱の採掘開始は2009年を予定している。
