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ルーマニア・Rosia Montana金・銀プロジェクト、Gabriel Resources社(カナダ)が鉱山開発活動を縮小
トロントのGabriel Resources社は、自社が80%の権益を保有しルーマニアで手がけるRosia Montana金・銀プロジェクト(残りの19%はルーマニア政府保有)の開発について、環境影響評価(EIA)審査が中断している現状から勘案し、開発活動を縮小すると発表した。
今まで、同社は同プロジェクトの埋蔵量確定、鉱山設計、許可取得、考古学調査等を行い300百万$を支出してきた。しかしながら、EIA審査中断により、土地買収計画も中断を余儀なくされており、同社は、当面EIA取得に全力を挙げ、その他の活動を停止することとし、従業員の2/3に当たる325名を解雇するとしている。
同社は2006年5月にルーマニア環境省に対してEIAに関する申請を行ったが、その審査が現在中断していることから、同省を相手取り訴訟を起こしている。なお、同プロジェクトの開発については、もともと、露天採掘による遺跡指定地域への影響を問題視した地元住民、環境保護団体が反対していた。
Gabriel Resources社は、開発によりルーマニアに新たな雇用と2億$以上の投資がもたらされるとし2010年第1四半期の生産開始を期待していた。
