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カナダ・Northern Peru Copper社、中国企業による買収に合意
バンクーバーのNorthern Peru Copper(NOC)社は、中国Minmetals社(五鉱集団公司)、Jiangxi社(江西銅業集団公司)との間で、以下の買収提案に合意した。 ・買収金額は全て現金とし、総額455百万C$ ・2007年12月5日以前の20日間の平均株価と11月30日の終値に34%のプレミアム ・2007年12月5日の終値に21%プレミアム NOC社は、正式な買収オファーを12月末までに株主に郵送し、2008年初には処理を完了したいとしている。 NOC社によると、ペルーのGaleno銅-金-モリブデンプロジェクトの開発・生産に向け、2007年は28社との間で守秘義務契約を締結し交渉を行い、そのうち18社がGalenoプロジェクト現場を訪問し、技術面での資産評価(Due Diligence)を実施したが、中国の2社が最もよい条件を提示したと述べている。 この発表を受けて、NOC社の株価は6日19%増の13.5C$に上昇した。 Minmetals社は、ベースメタル、鉄鉱石及び鉄鋼原料を取り扱っており、その活動は、海運、金融、貿易にも及んでおり、2006年の売上高は189億US$。 Jiangxi社は、香港並びにロンドン証券市場に上場しており、中国において銅の鉱山操業、選鉱・製錬を行っている。 NOC社は、バンクーバーとリマをベースとしており、Galenoプロジェクト、Hilorico金鉱床、Pashpap銅-モリブデン鉱床の探査活動を行っている。 Galenoプロジェクトは、ペルー北部、南米最大のYanacocha金鉱山の東15㎞に位置する。2007年1月時点のFSでは、銅価1.35US$/lb、割引率8%としたとき、プロジェクトは税引き後560百万US$の現在価値を生み出し、内部利益率(IRR)は18.2%となっている。鉱量803百万t、銅品位0.63%(カットオフ品位0.4%)であり、マインライフは20年以上で、銅精鉱144千t/年、最初の5カ年の銅精鉱生産量は200千t/年の予定。
