ニュース・フラッシュ
2007年12月10日
リマ
西川信康
エクアドル・大統領が鉱山開発推進の方針を表明
業界紙等によると、11月30日の制憲会議式典演説で、Correa大統領は、鉱業法改正は重要課題の一つであり、本制憲会議において早い時期に議題として審議されることを望む、鉱山開発については、自然環境破壊を最小限に食い止める方策を講じた露天掘り鉱山を承認する、また、石油部門ではITT鉱区の開発を推進するとした方針を明言した。
一方、Acosta会議議長(前エネルギー鉱山大臣)は、環境を破壊する露天掘り鉱山開発は認めない、ITT鉱区での石油開発は永遠に葬るべきだと、自然保護家らしい演説となり、大統領と真っ向から対立する発言となった。
大統領が触れた露天掘り鉱山とは、現在、政府により環境影響評価が不十分とし凍結されているMirador銅開発プロジェクトを指すが、最近、その積み出し港となるMachala港(Miradorより400km)における環境影響評価が環境省より承認されたことが明らかとなり、港湾設備建設に向けて一歩前進した。
