ニュース・フラッシュ
2007年12月11日
サンティアゴ
菱田 元
アルゼンチン・Catamarca州の住民投票でウラン採掘反対票
アルゼンチンCatamarca州Tinogasta地区Fiambalaコミュニティで実施された住民投票で、約7,000名の人々がこの地区における将来のウラン採掘へ反対票を投じた。「全ての予想を上回る結果となった。」とCatamarca州政府担当官は語った。住民運動により、Fiambala及びTinogasta地域住民は、アルゼンチン原子力エネルギー委員会(CNEA)がこの地区での実施を期待していたウラン採掘に対し、反対の立場を表明していた。
CNEAは11月下旬にCatamarca州におけるウラン探鉱は資金不足により延期することを発表しているが、アルゼンチン北西部のCNEA代表Gian Franco Guidi氏は、「このことはプロジェクト終了を意味するわけではない。」と語った。
同様に、Tinogastaの委員会は露天採掘を禁止する新しい環境規則を11月上旬に承認し、またこの修正規則をウラン、金、銀、銅の採鉱に適用できるように拡張した。
スイスのXtrataが50%所有するAlumbrera銅-金鉱山、そして最近Yamana Gold社に買収されたカナダNorthern Orion社が実施するAgua Rica銅-金-モリブデン・プロジェクトはCatamarca州に位置する。豪州Jackson Gold社が実施するGio Coloradoウラン-銅-銀プロジェクトや、リチウムが採取されるHombre Muerto塩湖も同州に含まれる。
