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ニュース・フラッシュ

2007年12月11日 シドニー 永井正博

Sinosteel社(中国)、Midwest社に対し買収オファー

 中国のSinosteel Corporation(以下Sinosteel社)は、BHP BillitonとRio Tintoが合併した場合に備え、鉄鉱石の安定供給を確保するために、Murchison Metals社(本社パース、以下Murchison社)から買収のターゲットとされているMidwest Corporation社(本社パース、以下Midwest社)に対し、12億A$の買収オファーを行った。
 Sinosteel社の提案は、5.60A$/株で、資産適正評価手続き等、多くの条件を前提としている。Midwest社も、この提案が実行される確信はないとしている。
 Sinosteel社は、外国投資調査委員会(Foreign Investment Board)に申請を出し、連邦政府のWayne Swan財務相にMidwest社獲得の許可を求めていると伝えられているが、これが承認されれば、オーストラリア鉱山企業が、中国政府所有の会社によって買収される初めてのケースとなる。
 Midwest社は、自社を775百万A$(3.62A$/株)の価値と見積もり、Murchison社株1に対してMidwest社株1.08という買収オファーを拒絶している。Murchison社は、Midwest社とアドバイザーのMorgan Stanley社との話し合いを続けるとしている。

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