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ニュース・フラッシュ

2007年12月17日 バンクーバー 武富義和

カナダの鉱物資源等天然資源価値、過去10年で倍増

 カナダ統計局は、カナダの天然資源の価値は過去10年で倍増したと発表した。
 鉱物、木材、エネルギー資源からなる天然資源の1997年時点での価値は、木材が過半数を占め、約5千億$であったが、2006年にはエネルギー57%、木材24%、鉱物19%となり、総額も1兆$に達した。
 過去10か年価値の平均伸び率は、エネルギー12%、鉱物7%、木材2%となっている。背景としては、1998年から2002年まではアジア経済危機、9.11テロの影響を受け、天然資源価格も下落したが、2002年以降、特に中国、インドの需要増によりエネルギー、金属価格が上昇したことが大きな要因として挙げられる。
 関連して、カナダ統計局は過去10年間に生産コストが年率10%で上昇しているが、その大部分は労賃であり、2003年から2006年にかけて大幅に増加していると述べている。また、最近の労働事情として、カナダの2006年の失業率が、過去30年で最低レベルの6.3%を記録したことも述べている。

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