ニュース・フラッシュ
2007年12月18日
サンティアゴ
菱田 元
チリ・Escondida鉱山 労働局の指令に対し法的措置で訴える
12月10日付の地元業界紙によると、世界最大の銅鉱山であるチリEscondida鉱山は、職員を約25%増やすとの労働局からの指令に対して法的措置に出るであろうとLa Tercera紙は報じた。労働局は12月7日に、同鉱山が下請法を遵守するには3,000名の労働者に加え767名の外部労働者を雇い入れる必要がある、との報告書を発表した。
Escondida鉱山を管理しているBHP Billitonベースメタル部門の社長Diego Hemandez氏は、鉱山は既に非正規雇用事業法を遵守しており、法的チャネルを通じてこの決定に抗議すると同紙に対して述べた。更にHemandez氏は、会社が雇わなければならない人々を会社に対して無理強いするという状態は認められないとも述べた。
労働局はCODELCOに対しても労働者約5,000名を雇わなくてはならないと発表したが、CODELCO総裁Jose Pablo Arellano氏も同様の理由で法的措置を検討中である。
もし、BHP Billiton及びCODELCOが共に労働局の要求に従った場合、両社は劇的なコスト上昇に直面するであろう。その他のチリの鉱山会社は、数日以内に労働局から報告書を受け取ることとなっている。BHP BillitonはEscondida鉱山の57.5%の権益を所有している。
