ニュース・フラッシュ
2007年12月18日
サンティアゴ
菱田 元
チリ・Los Pelambres鉱山、El Mauro堆積場使用せずとも2008年は操業可能
2007年12月13日付の地元業界紙等によると、チリ鉱山会社Antofagasta Minerals社CEO Marcelo Awad氏は、Los Pelambres鉱山は少なくとも2008年内は、既存のQuillayes堆積場を使用して現在の生産レベルの操業が可能であると述べた。同社はQuillayes堆積場が許容量に達した場合、El Mauro堆積場を代替として使用する計画を立てているが、同堆積場については現在環境影響について裁判所で地元住民と係争中のため建設を休止している。
「我々はチリ水道局DGAがEl Mauro堆積場の建設を許可するような裁判所の判決が出ることを信じている。最高裁判所がDGA寄りの判決を出し、我々のプロジェクトが前進することを期待している。」とAwad氏は述べた。580百万US$のEl Mauro堆積場プロジェクトの建設は半分以上が完成している。Quillayes堆積場が満杯になるまでに判決が出ない場合は、その時点でLos Pelambres鉱山の操業を維持するための臨機の対応を考える、とAwad氏は述べた。
El Mauro堆積場建設プロジェクトの成功が、Los Pelambres鉱山拡張計画のかなめとなっている。同社は2010年までに7億US$を投じ、年間銅生産量を43万tまで引き上げることを目指している。
