ニュース・フラッシュ
2007年12月18日
サンティアゴ
菱田 元
アルゼンチン下院議会、Mendoza州のウラン施設インフラ整備の予算認可
12月13日付の地元業界紙によると、アルゼンチン下院議会は国家原子力委員会(CNEA)がMendoza州San Rafaelウラン施設において実施するインフラ整備作業に必要となる800万ペソ(250万US$)の予算を認めた。「この予算が認められたことは、正当な理由により物事が正しく進めば、ニーズは満たされることを意味する。」とCNEA生産マネージャーのAlberto Castillo氏は語った。
CNEAはSan Rafaelの廃水蒸発槽を更新するインフラ整備作業にこの予算を使う予定である。この作業は、CNEAがSan Rafaelに有するSierra Pintadaウラン鉱床での環境修復プロジェクトに付け加えられる。このプロジェクトは、1970年代に操業開始し約1,600tのウランを生産したSierra Pintada鉱山周辺一帯において、廃水の漏水を防ぎ付近の住民の安全を守るため実施されている。Sierra Pintada鉱山はウラン価格の低下により1995年に閉山した。
CNEAはこの鉱山の再開発に関連する周辺コミュニティ問題に取り組んでいるが、20年間にわたり約2,500tのウランを生産することを目標としている。アルゼンチンは2006年原子力エネルギープログラムを再開し、それには745MWのAtuchaⅡ原子力発電所の2010年までの完成も含まれている。
