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ペルー・Rio Blanco鉱山開発反対派の動きが過激化
先週、Rio Blancoプロジェクトを巡る地元指導者との協議の場で、政府が一方的に対話を打ち切ったことで、地元住民の反対運動が過激化する様相を見せている。最近の事件は以下のとおり。
・12月16日
Ayabaca郡内の複数の農村コミュニティの住民ら300名が、Rio Blanco鉱業活動に抗議するため、居住地からピウラ (州庁所在地) まで5日間の行進を行った。
Ayabaca郡農村部の住民らは、行進を「水と土地を守るための行進」と名づけ、政府に対して先に行われた住民投票結果を尊重するよう要求したほか、最終的にリマの大統領府を目指して抗議行動を行う予定であるとした。
Ayabaca郡農民組合委員会のロサレス委員長は、政府による対話協議の打ち切りを批判し、反鉱山運動の継続を宣言したほか、「政府が住民投票の結果を尊重しないならば、これ以上の対話はありえない。ガルシア政権が終わっても我々の戦いに終わりはない」と警告した。
・12月17日
Rio Blanco鉱業活動への反対を訴えるデモ行進に参加する住民らは3千人から4千人に膨らみ、一部のデモ隊と警察との衝突が発生し、投石や催涙ガスが飛び交う騒乱へと発展した。
・12月19日
Majaz社地域住民対策オフィスが複数の侵入者による攻撃を受け、車両一台が放火された。この事件によるけが人は発生しておらず、Huancabamba郡第一検査局が捜査を開始した。
・12月21日
Segundo y Cajas村のMajaz賛同派指導者クルス氏によれば、ここ1か月の間に鉱業賛成派と反対派の対立が激化しており、賛成派の住民らが平和や民主主義、発展を訴えるための行進を計画したところ、反対派の農民組合の代表者らによって脅迫や暴力行為を受けた。一方、この平和行進を阻止しようとしたSegunda y Cajas村のMajas反対派指導者ゲレーロ氏は、「Majazは違法に我々の土地に居座り、住民らを挑発し続けている。我々は、鉱山によって買収された住民らが行進できないよう自らの意思で立ち上がったのだ」とコメント。
