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ニュース・フラッシュ

2007年12月25日 サンティアゴ 菱田 元

アルゼンチン・Catamarca州の住民投票は、CNEAの計画に影響せず

 12月17日付の地元業界紙等によると、アルゼンチン北西のCatamarca州Tinogasta地区のウラン鉱業生産に反対するとの住民投票結果は、国家原子力エネルギー委員会(CNEA)の作業には影響しない、と同委員会の執行役員が述べた。「住民の反応は我々の計画には影響しない。何故なら、単に探鉱活動開始に値するか否かを決定するだけのために、我々はこの地区で作業を行っているからだ。」とCNEA生産マネジャーのAlberto Castillo氏は語っている。
 12月初旬、Tinogasta地区Flambalaでの住民投票では、この地区におけるCNEAによる将来のウラン鉱業生産に反対するとの投票結果となった。しかしながらCastillo氏は、この投票結果は地域住民の総意ではなく、むしろ鉱業活動に対して反対のキャンペーンを唱えてきた一部の人々により影響を受けたと考えており、「これらの人々はこのタイプの仕事が意味することを理解しておらず、CNEAは彼らを啓蒙することに関心がある。」と語った。CNEAは地域住民との間でこの問題を明確にしていく時間をまだ有しており、将来的には問題を解決してから作業を進めることは可能である、と同氏は付け加えた。
 先週、Catamarca州知事Eduardo Brizuela del Moral氏は、鉱業活動を守っていくことについて語り、「地下の鉱物資源それ自体は富をもたらさないが、それを採掘すれば発展と富をもたらす。」と述べた。
 Catamarca州では英-スイス企業Xstrata50%所有のAlumbrera銅-金鉱山が操業中で、カナダYamana Gold社のAgua Rica銅-金-モリブデン・プロジェクトも実施されている。また、豪州Jackson Gold社がRio Coloradoウラン-銅-銀・プロジェクトを同州で展開中である。

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