ニュース・フラッシュ
2008年1月7日
シドニー
永井正博
Lynas社、中国のレアアース輸出関税引き上げを報告
西オーストラリア州でMt.Weldレアアース鉱山を開発中のLynas Corporation Ltd.(本社シドニー、以下Lynas社)は、中国がレアアースの輸出関税を1月1日から15%~25%に引き上げたことを報告した。
中国のレアアースの輸出関税は、税率10%で14か月前に導入されたが、今回は、以下のとおりに引き上げられた。
・Eu、Tb、Dy、Yの酸化物、炭酸塩化合物、塩化化合物:25%
・その他のレアアース酸化物、炭酸塩化合物、塩化化合物:15%
・金属Nd:15%
・その他のすべての金属レアアース:25%
Lynas社は、西オーストラリア州Lavertonの近くでMt.Weld鉱山を開発しており、2007年12月に最初の鉱石が採掘され、貯鉱されている。またLynas社は、マレーシアにレアアース処理プラントを設置すべく詳細設計を行っており、2009年からMt.Weldレアアース鉱山の鉱石が処理される予定であるが、それまでは、中国のレアアース供給の寡占状況(90%以上)が続く。
