ニュース・フラッシュ
2008年1月14日
バンクーバー
武富義和
モンゴル:Oyu Tolgoiプロジェクトの建設開始時期、更に遅延
Ivanhoe Mines社(カナダ)とRio Tintoが推進する銅-金Oyu Tolgoiプロジェクトの国会審議に関連して、モンゴルBayar首相は、2007年末、Ivanhoe Mines社に対し、同プロジェクトの建設開始を一般選挙前の2008年6月までに行えるようにしたいとした書簡を送付した。
Ivanhoe Mines社は、4年前から同プロジェクトの投資契約締結交渉を重ねてきたが現時点でも承認まで至っておらず、現在、モンゴル政府によって設立された第三者機関により投資契約ドラフトの審査が行われている。
貿易と投資促進のためウランバートルを訪問したカナダ連邦政府Emerson通商大臣は、モンゴル政府に対し、本件の計画遅延に遺憾の意をするとともに、これ以上遅延が続くようなら、カナダの鉱山会社はモンゴルから撤退するだろうと述べている。
この投資契約交渉に当たって、Ivanhoe Mines社とRio Tintoは、既に、モンゴル政府に対して、同プロジェクトの権益34%を譲渡するとともに、当該契約締結後、5か年以内に銅製錬所建設と27億C$の投資を約束している。
