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ニュース・フラッシュ

鉱種:
アルミニウム/ボーキサイト
2008年1月14日 ジャカルタ 池田 肇

インドネシア:インド国営アルミニウム公社(NALCO)、アルミニウム製錬所・石炭火力発電所の建設で政府と覚書を交換

 地元紙によれば1月11日、インド国営アルミニウム公社(NALCO:National Aluminium Company Limited)とインドネシア政府は、南スマトラ州にアルミニウム工場と石炭火力発電所を建設する計画に合意し覚書を交換した。投資額は約30~34億US$が見込まれ、NALCOは直ちに事業化調査を実施する。工事は2期に分かれ、第1期工事では生産能力25万tのアルミニウム工場と発電容量750MW(250MW×3基)の石炭火力発電所を建設し、第2期工事では、アルミニウム工場の生産能力を倍増(50万t)し、石炭火力発電所の発電能力も500MW(250MW×2基)増強し、延べ1,250MWを発電する。アルミ製錬に必要なアルミナは年100万tで、インドから輸送される。NALCOは、インドネシアにアルミニウム製錬所を建設する理由について、インドネシア政府の受け入れ態勢、石炭調達の容易さ、市場供給に向けた戦略的立地適合性を挙げている。インドネシア高官は、プロジェクトの成否は、石炭供給源と港、NALCOの施設を結ぶインフラにあると述べている。NALCOの国内生産量は、2007-06年度ベースで35万9,000tとなっており、インドネシアへの進出は、新たな生産拠点の建設として注目される。

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