ニュース・フラッシュ
2008年1月15日
リマ
西川信康
ボリビア:2008年の鉱業投資額は4億US$の見通し
業界紙等によると、ボリビアのエチャス鉱業冶金大臣は、2008年同国の鉱業に対して合計410.2百万US$の投資が行われる見通しであることを発表した。内訳は、インドのJindal Steel and Powerが鉄鉱石プロジェクトに100~120百万US$、カナダのApogee MineralsがPulacayo鉱山などに65百万US$、米国のApex Silver及び住友商事がSan Cristobalプロジェクトに20百万US$を投資するなど、民間部門で244百万US$、その他、COMIBOLとのジョイントベンチャーと政府による投資が、それぞれ、112.3百万US$、53.9百万US$となっている。詳細は次のとおり。
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2007年のボリビアの鉱産物輸出額は、金属価格が歴史的な高水準を維持しているため、前年比27.3%増の10.3億$に達するなど好調に推移している。一方、San Cristobalをはじめとする鉱業界では、2007年末に成立した課税強化を柱として鉱業税法に対して不安感が広がっており、新規の投資を控える向きもあり、政府の投資見通しに懐疑的な見方もある。
