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ニュース・フラッシュ

2008年1月15日 リマ 西川信康

ペルー:Yanacocha減産によりカノン税収4割減

 業界紙等によると、バルディビアエネルギー鉱山大臣は、ペルー最大のYanacocha鉱山のここ数年の減産は品位低下という構造上の問題の他に一部地域住民の反対運動が原因であるとの認識を示すとともに、Yanacocha金山の減産により、2008年のカハマルカ県へのカノン税収は40%減る見込みであると発表した。
 Yanacocha鉱山の産金量は、2005年の330万ozをピークに、2006年270万oz、2007年は約200万ozと大きく減産している。
 同大臣は、国際金価格がオンスあたり900$を超える歴史的高値を記録しているにもかかわらず、国内の金生産量が減少していることは遺憾だとし、鉱山と地域住民が対話を継続し、持続的成長を見据えた合意を達成して新規プロジェクトを実施することが重要だとコメントした。
 また、カランサ経済財務大臣は、こうした鉱山開発に反対する住民運動では、環境問題が争点となっているとの認識を示し、新設が予定されている環境省は強力な権限を持つ機関でなければならないと語り、環境省の設置に賛意を示した。

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